2021年5月23日(日)開催、中央区交響楽団第27回定期演奏会の曲目について、演奏上の申し合わせ事項を共有します。

★交響曲第5番で見落とせない音楽記号

楽章小節番号記号直訳解釈表現方法
11Andante歩く速さで決して遅く(adagio)ではない。歩く=流れを止めない。メロディが伴奏を引っ張る。伴奏に置きに(併せてに)行かない。いちいち待たない
1pesante e tenuto sempre重々しく、音の長さを十分に保ち続けて軽みは出さない。音は切らない。流れを止めないが、走らない。ひとつひとつの音を押し出す発音で。
11小節目後半に向けてcresc、2小節目に向けてdim。3〜4も同様
31はp、3はpiu f→音量(+想い)の差をつける
4tenuto音の長さを十分に保って音価より短く消えない。同じ音型の全パートが一体感を持つ(ズレない)ことで、重さと流れを両立する。
4mf→さらに大きく
10pからのcresc
13vaのd#はっきりと(vaだけの動き)。crescではなくいきなりfでいい。
14f(前出のmfとの差をはっきり。明確に意思表示、自己主張する感じ)。
20フェルマータは長く→その後がppで始まるから。大きく息をとる。
21pp。冒頭はpだった。その差に作曲者の意図を感じて!
28呼吸を揃えて4拍目に入る。アンサンブルの基本。
31pでの入りがズレると練習していないオケに聞こえる。電波を送受信し合うのはアンサンブルの基本。
35pp→音量をさらに一段落とす。
38Allegro con anima生き生きと快速で(よくある演奏で得た先入観をしっかり捨てる必要がある部分)今回はむしろずっしりとした、跳ねない表現で。前のめりにならずテンポキープ。
41弦はppp、clはpp。特にclがそのことを意識しておかないと、弦が表現の幅を失って、死ぬ。弦もここから音量を落とす思いやりがあっていい
42cl、スタカートは跳ねない。音を止めない。crescを表現するためにも。(以下同じ)
49grazioso e leggiero優雅に、優美に、軽くここまでのメロディとの性格の違いを表現する必要がある。表現に軽みを加えるがテンポは守る。絶対に走らない。
57管楽器の音量最高点はmp。ということは、弦はpまで。
57vn、vam、clと同じくスタカートは跳ねない。音を止めない。crescを表現するためにも。(以下同じ)
66木管、パートを跨いでfから段階的に音量が下がることをスコアで確認する。
68弦楽器の入りの音量はf、管楽器の入りの音量はff! 相当吹かないとその差は聴こえない。
68弦、69までのスラーは粘って粘って!cresc!!弓の都合が音に反映しないように。(以下同じ)
84リズム正確に。阿波踊りにならない。ただ雑に短くしない。休符が挟まったパターンと挟まっていないパターンを明確に区別。(以下同じ)
84掛け合いの音型、リズム正確に丁寧に、特に休符。(以下同じ)
852ndVnの合いの手、音量大きくffで聞こえるように。(以下同じ)
102アクセント強調。(以下同じ)
107音が下がるとdimに聞こえる。fffへ向けて更にcrescで演奏してちょうどいい。
115ラシドレを重視して必ず全員で弾く。入り遅れない。その前を省略してでも。(以下同じ)
116molt espr.きわめて表情豊かに感情的に弾くcresc早めに(最初の小節でほぼ上がりきり、次の小節でもう一押しする)
120116と違いsubito pではない。mfで入ってcrescしてffへ。116とは違う!
123しっかりpまで落としておかないと125(mp)との差が出ない。
128Poco meno animato少し生き生きとした感じを抑えてテンポ遅く。豊かな音量を均等に保つ。弓順の都合で凸凹しない。
131string.(stringendo)緊迫感を持って、だんだん急き込んで入ったら遅れず直ちに速く。前のフレーズに浸らず次のテンポを素早くつかむ。
132Tempo I最初の早さでここで言う「最初」は38。が、38ではテーマを丁寧に提示しているので、それよりは速くなっている。
132管、全員で脈打つような起伏を形成する。しっかりfまで大きくして、しっかりpまで戻す。全員が同じ形で。
132弦、一番高い音を一番音量小さく。
149pp
151p!(そのための弓順)
152Un pochettino piu animato非常に少しずつ生き生きと少し「ずつ」ではなく、直ちにテンポを切り替える。すぐ速くする。後から速くしない。
169たっぷりとrubato。(@_@)
170Molto piu tranquilloとても穏やかに音量を小さくするだけでなく、音色も弱く。Molto cantabile〜を伴っているので、弱音ながらも繊細な表現を。
170Molto cantabile ed espr.極めて歌うように、表情豊かに感情を込めて抑揚(強弱)を大げさに。但しpの中で全神経を集中して繊細に!
176テンポ少し前へ。
181しっかりrubato。(@_@)
183pからfまで短時間でcresc(たった2小節)。
188stringendo緊迫感を持って、だんだん急き込んでここは直ちにではなく徐々に速くする。音量も戦略的に大きく。192がゴールにならないように。そこから更に大きく速く。緊張感も高めて。
192小節後半に向けてさらにcresc。〜193。
194Tempo I最初の早さで最初=132小節(170で一旦遅くなっているので)ここに至ったら速めない(特に金管)。走ると全体が軽くなってしまう。
209ここはcrescなし。
216思い切って大きな音量で(f)。出遅れない。
217思い切って大きな音量で(f)。vaに食い気味に出る。
220f→mf。音量を一段落としたことがはっきり聞き手に伝わるように。221も。
227管楽器のアクセント落とさない。(〜249)
231vn1(〜232)dimに聞こえないように。(むしろcrescくらいで弾く)
233vc(〜234)dimに聞こえないように。(むしろcrescくらいで弾く)
240vn1(〜241)ここはfに一段音量が上がっているので、さらにdimに聞こえないように。(crescで弾く)
242vc(〜243)ここはfに一段音量が上がっているので、さらにdimに聞こえないように。(crescで弾く)
254木管がff、木管以外がfであることがわかるように。(木管以外の音量を下げてバランスをとりたくない)
255木管がfff、木管以外がffであることがわかるように。(木管以外の音量を下げてバランスをとりたくない)
278280にしっかり頂点を作るように起伏。特に木管(木管ff、木管以外f)。
281subito mf(f)。284にしっかり頂点を作るように起伏。特に木管(木管ff、木管以外f)。
284弦、半〜1小節で一気にffへcresc。
297せめて気持ちだけでもfffに一段音量を上げる。
309ここでfff→ffだが、人数が減るので意識する必要なし。
311ここでff→f。明らかに抜いてよし。だがまだf。
313ここでf→mf。
319ここでp→ppに気持ち(姿勢)だけでも音量を落としたことを伝えたい。
320pだが抑揚(音量の変化)をしっかりつけないとイモっぽくなる。(他の楽器も同様)
331アクセント忘れず。(楽譜をよく読み込んだ印象になる)
335アクセント忘れず。(同前)
340vn1,2,va 改めてpに音量を落とす。
344意外にもここから音量が上がります(p→mf)。
347ここからさらに音量up(mf→f)。
360ここから音量up(mf→f)。特にここははっきりと差をつける
372シドレレを重視して必ず全員で弾く。入り遅れない。その前を省略してでも。(以下同じ)
373molt espr.きわめて表情豊かに感情的に弾くcresc早めに(最初の小節でほぼ上がりきり、次の小節でもう一押しする)
376373と違いsubito pではない。mfで入ってcrescしてffへ。373とは違う!
376しっかりpまで落としておかないと380(mp)との差が出ない。
385Poco meno animato少し生き生きとした感じを抑えて(前出)テンポ遅く。豊かな音量を均等に保つ。弓順の都合で凸凹しない。
385largamente幅広く豊かにテンポ遅くする、音を切らない。同型の128にはなかった。激しい部分を通過した後なので、1回目よりもねっとりと演奏することを意識してちょうど良い
388string.緊迫感を持って、だんだん急き込んで(前出)入ったら遅れず直ちに速く。前のフレーズに浸らず次のテンポを素早くつかむ。
389Tempo I最初の早さでここで言う「最初」は320(Q)。入ったらそのままのテンポで。走らない。
389管、全員で脈打つような起伏を形成する。しっかりfまで大きくして、しっかりpまで戻す。全員が同じ形で。
389弦、一番高い音を一番音量小さく。
399Un pochettino piu mosso非常に少しずつそれまでより速く1度目(152)はpiu animatoだったが、同じで。直ちにテンポを切り替える。すぐ速くする。後から速くしない。
406pp
408p!(そのための弓順)
409Un pochettino piu animato非常に少しずつ生き生きと少し「ずつ」ではなく、直ちにテンポを切り替える。すぐ速くする。後から速くしない。
426たっぷりとrubato。(@_@)
427Molto piu tranquillo come sopra前と同じようにとても穏やかに前=170。Molto cantabile〜を伴っているので、弱音ながらもより繊細な表現を。
427Molto cantabile ed espr.極めて歌うように、表情豊かに感情を込めて(前出)抑揚(強弱)を大げさに。但しpの中で全神経を集中して繊細に!
433テンポ少し前へ。
438しっかりrubato。(@_@)
439pからfまで短時間でcresc(たった2小節)。
445stringendo緊迫感を持って、だんだん急き込んで(前出)戦略的にだんだんと速く大きく。449がゴールにならないように。さらに大きく速く。
451Tempo I最初の早さで最初=389小節(427で一旦遅くなっているので)テンポ決めて変えない(特に金管)。走らない。
466ここはcrescなし。
473思い切って大きな音量で(f)。出遅れない。
474思い切って大きな音量で(f)。vaに食い気味に出る。
477f→mf。音量を一段落としたことがはっきり聞き手に伝わるように。221も。
481484までmf→f→ffと音量増を明確に。特に484でffに増えたことをはっきり表現する
489管楽器のアクセントを落とさないで。しっかりフレージング。(493も)
507fff→ffだが、ほとんど気にしなくて良い。ここで弱まってしまうとこの後の音量減の組み立てが崩壊する。
511ff→fだが、まだ気にしなくて良い。弦楽器は弓の圧力はそのままに弓を使う長さを少し減らすだけで。
515f→mfのこのあたりからようやく弱め、一気にpまでdim。
527ここからのcresc,dimはppにこだわらずに表現的に。
535pp→ppp、気持ち抑える。但しテンポが落ちないように注意。最後まで走り切るイメージ
楽章小節番号記号直訳解釈表現方法
21Andante cantabile, con alcuna licenzaゆったりと歌うように、ある程度自由なテンポやリズムで
8dolce con molto espress.優しく柔らかく、表情を豊かに
13animando活発に、活気を持って
15riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
16sostenuto音の長さを十分保って
19animando活発に、活気を持って
20sostenuto音の長さを十分保って
24con moto動いて、動きを持って
25animato生き生きと
28sostenuto音の長さを十分保って
32dolce, molto espress.優しく柔らかく、表情豊かに
33Tempo I最初の早さで
35animando活発に、活気を持って
36riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
37Sostenuto音の長さを十分保って
39Poco piu animatoこれまでよりも少し生き生きと
43riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
45con noblezza高貴に
46animando活発に、活気を持って
48riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
50animando活発に、活気を持って
51con desiderio欲望、欲求を持って
52Poco piu mossoそれまでより少し速く
56Tempo I最初の早さで
57animando活発に、活気を持って
58riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
59Piu animato今までよりも生き生きと
60riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
61Poco menoより少なく
66Moderato con anima中くらいの速さで生き生きと
96Stringendo緊迫感を持って、だんだん急き込んで
99Tempo precedente前のテンポで
108Tempo I最初の早さで
116animando活発に、活気を持って
118riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
119sostenuto音の長さを十分保って
122riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
123sostenuto音の長さを十分保って
126riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
127sostenuto音の長さを十分保って
128Piu mossoそれまでより速く
134Un poco piu animato今までよりも少し生き生きと
140ritenutoすぐに速度をゆるめて
142Andante mosso歩く速さより少し速く
142con anima生き生きと
144animando活発に、活気を持って
145riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
146con desiderio e passione欲望と情熱を持って
147animando un poco少し活発に
149con tutta forza(全身の)力を込めて
153Molto piu andanteさらに急速に歩く速さで
154animando活発に、活気を持って
155riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
156Piu animato今までよりも生き生きと
157riten.(retenuto)すぐに速度をゆるめて
158Allegro non troppo速く、しかしあまり速すぎずに
166ritenutoすぐに速度をゆるめて
170Tempo I最初の早さで
183ritenuto molto直ちに速度をゆるめて
楽章小節番号記号直訳解釈表現方法
31Allegro moderatoほどよく速く
72spiccato assai十分に弓を弾ませて
80spiccato assai十分に弓を弾ませて
153dolce優しく柔らかく
楽章小節番号記号直訳解釈表現方法
41Andante maestosoややゆっくりと荘重に
23legatissimo非常になめらかに
25legatissimo非常になめらかに
58Allegro vivace(alla breve)AllegroとVivaceの間の速さで(2分の2拍子)快活に速く
206feroce激しく
234marcatissimo largamente各音を非常にはっきりと、かつ幅広く豊かに
244simile同じく
250marcatissimo各音を非常にはっきりと
296Poco piu animato今までよりも少し生き生きと
312Tempo I最初の早さで
426Poco meno mosso前の速さより少し遅く
428sempre con tutta forza引き続き(全身の)力を込めて
436Molto vivaceとても速く
468riten. Molto(retenuto)直ちに速度をゆるめて!
472Moderato assai e molto maestoso十分にほどよい速さで、かつ非常に荘厳に、威風堂々と非常に楽しげに
474largamente幅広く豊かに
490marciale, energico, con tutta forza行進曲ふうに、力強く、(全身の)力を込めて
504Presto急速に
538sempre ffffffを保って
546Molto meno mosso前の速さより非常に遅く

このページへのコメント

マエストロの揺れ方が予想以上で唖然としている状況です。
音楽記号としてはやはり第2楽章が鍵ですね。
最終楽章のスタミナが持つかどうかもポイントかと思います。

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Posted by 松川Fg 2021年02月27日(土) 16:09:49 返信

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